PENESTRATORIUM REPORTS
Tuesday, March 25, 2008
  message for graduators (or for gladiators)

今回は先日卒業した学生たち(後輩たち)に向けて
父兄の方々も見守る授与式で大したことも言えなかったのでこの場を借りて

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唐突だがオレの親父の話を

親父は自分が行った店で不誠実な対応をされると、よくその店員を叱りつける。相手が日本人だろうが外人だろうがおかまいナシ。そうした時オレはたいがい「まぁまぁ」といってなだめつつ、「もう少しおおらかにいこうぜ」と諭すのである。それでも親父はおかまいナシ。オレが何を言っても機嫌はなおらないのだ。

これだけ読むとただの短気な頑固オヤジを想像するだろうが、ただの頑固では片付けられない、なにか「強い決意」の様なものをその時の親父から感じたのである。

親父は海外での仕事が多かった。当然外人相手の取引や商談も多かっただろう。以前こんなことを言っていたことを思い出す。

「軍隊をもたない日本(人)は、ただそれだけで外国(人)から馬鹿にされる事がある」

オレはその時は強く異を唱えたし、そんな罵詈雑言は放っておけばいいと思ったが、この頃その真意についてよく考える。

愛国心と軍隊は容易につながるが、それが必ずしも「好戦的意識」である事にはならないと最近思う。早い話、いざという時に武器を手にしてでも自国とその誇りを守ろうという「覚悟」があるか否か。家族や親しい人間を守ろうという「覚悟」があるか否か。軍隊の有無とその有り様は、その「覚悟」のバロメーターとしてはたらく。外国(人)から馬鹿にされる理由は、その「覚悟」の欠如からくるんだろう。

もちろんオレも親父も軍国主義者じゃない。70年前に戻りたいとも思わない。それでもピースサインを掲げられるのも生きていればこそで、問答無用で向かってくる「いざ」に対しては全くの無力なのが現実。それでもなお掲げたいのなら、戦う覚悟がいる。

ただ、平和に慣れきったオレ達が「いざ」って時に本当に戦えるのかは正直なところ心もとない。そんな本音があるからこそ、腹を据えて「ナメんなよ」と言い返せないことに当時の親父はもどかしく感じたんだろう。

だから親父は「覚悟」の代わりに「誠実さ」を武器に戦った。

馬鹿にされようが、ナメられようが、とにかく「誠実」に相手と向き合って、いくとこまでいったんだと思う。「誠実さ」は日本人の専売特許じゃないが、「愛国心」を武器に敗れてからは、「誠実さ」を武器にここまで豊かになったのは一つの事実。オレ達の親父の世代にはそんな誇りがある。だからたとえ些細な事であれ、「不誠実」に対しては徹底的に戦うということが、その時感じた親父の「強い決意」だったのかもしれない。

さて、

オレ達は何を武器に戦うか?
「誠実」は未だ有効か?
何に対して「誠実」であるべきか?

これからどうやって食っていくか、何を作ろうかという目先に転がる問題も大事には違いないけど、この際もう少し大きな枠で自分の大義を見つめてみてはどうだろう?「自分、自分、超自由」なご時世だけど、社会の一員となって初めて「社会人」。せっかくこの社会・時代・世代に生まれたんだから、横にいるヤツ(ら)の面構えと本音を意識しつつ、建設的な野望をもって、いくとこまでいってほしい。

卒業おめでとうございます
 
Comments:
明日のファイナルプレゼンの前に不覚にもmixi開いてみたら、この話に会えた。ありがとう。前学期は誠実さに救われた。今回は誠実とはなんぞやにふりまわされた。誠実さについて考えていた自分が誠実ではなかったのではと、思った。今更、残り時間すくないけど最後の勝負に正面からかけようと思った。ありがとう。

海外にいると日本を強く思う。同級生のミリタリーサービス終えてから勉強している人達をみて、平和ボケしている自分を恥じた。
私が書いてる文章よくわからない文章だけど、いろいろ考えたんだ。
 
>mamie

今頃プレゼン中だろうか
日本に住んでる多くの日本人にとっては自分が日本人である事をほとんど意識してない気がするし、なんの疑問も抱いてない気がするんだよね。ただ今のご時世は職種に限らず海外でも活躍したいっていう漠然とした希望はみんなもってるからね。そうなった時に「自分」より大きな枠でアイデンティティを見出す事はやっぱり重要になってくると思う。

がんばってね〜
 
私も最近までは、日本は軍なんて持つ必要ないし、アメリカ軍がいるからうまくやっていけばいいじゃん、なんてあさはかなコトを考えていました。でも、実際ほんの少し掘り下げただけで,,,,,現実はそんな簡単なことではなくって、今こうして普通に自分が いる ことがどんな大変なことなのか,,, 今こんなにも日本が平穏なのは、自身の国への愛が足りないというか、若者を中心に皆無というか、認知されていないからなんでしょうか。今更お国のために!と命を投げ打つのは、それはそれでいかがなものか、と思いますが かつてそのように想い、亡くなった方々がいたから私をはじめたくさんの日本人は平和に暮らしてるんだなって。
でもそのことを無視ではなく知ってすらいない今の日本人はもはや日本人ではないですよね。タダのここに生まれた人。
どういっったルーツで自分が今いるのかを知る事が出来れば、自然と日本人というアイデンティティもわいてくるんじゃないかな,,,って。

そういった波が大きく広がれば、
また安保闘争が起きる,,かも?(笑)

素敵なお父さまですね。
私にとっての誠実さってなんだろう,,,
考えてみます。
 
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Personal Review:

基本的にアーティストやクリエイターといった人たちは、そう思い込んでいるケースも含めて、理工系の思考が苦手だ。この本の著者はその辺もかんがみて、可能な限り理論や計算式を省いて、直感的にサウンドに関わる電子回路や部品の説明をしてくれる。「サウンド〜」とあるだけに、当然そちらに傾いた内容ではあるが、音楽好きでこれから電子回路を学ぼうという人にはオススメの一冊。
巻末にはミキサー、イコライザー、入出力回路といった、オーディオ系回路の図案と説明も載っている。

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